シロの日記

今日、１０月１６日（土）も、井の国千年まつりの行事がありました。井の国は井伊谷を中心に奥浜名湖地域一帯を呼びます。その井伊谷を治める井伊氏の初代共保公が井戸で生まれて（１０１０年）から今年はちょうど１０００年。それを記念した行事が今年１年を通して開催されています。

午前の部は、１０時から、井伊氏墓前祭。
龍潭寺近くの、井伊氏出世の井戸にて、墓前供養がされました。
地元の子供達による赤備え隊が、城山をスタートで狼煙をあげ、井戸近くの井伊氏居館があった今はたんぼにて、狼煙を受け、開始の合図。。
注：赤備えは、信長が武田氏を滅ぼしたあと、武田の遺臣たちが井伊直政に付けられ、有名な井伊の「赤備え」が誕生しました。

鎧甲の戦国武将に守られつ、井伊家４１代現当主が彦根より、また浜松市長や北区区長も来賓として、参加されました。


浜松相撲甚句会による井の国甚句が披露されました。

最後に、一般参加者もお参りさせていただきました。
祖霊の碑にお水をかけ、拝礼。井戸にも拝礼。

１１時からは、龍譚寺にて、来賓の方々による記念植樹。
これには、なんと、ひこにゃんが登場(本物です)。
井伊谷(浜松市北区引佐町)一帯は、井伊氏が生まれ、治めていた土地。一時期滅亡の危機に会うも、井伊直政は家康の重要な武将（徳川四天王）として活躍し、彦根城に移封され、現在に至ります。
ということで、彦根市と引佐町は関わりが深いのです。
そこで、ひこにゃん登場。
ゆるキャラ好きな私は夏に彦根城にひこにゃんに会いに行く予定でしたが、行けなかったのが、向こうから来てくれました。すごくラッキーです。
来賓に続いてひこにゃんが登場すると、多くの観客に囲まれ、歓声があがります。すごい人気。
さすがひこにゃん。
来賓の方々と共にひこにゃんがスコップを入れる。

そのあと、来賓の方々、ひこにゃん、戦国武将や子供赤備え隊による、記念撮影がありました。

最後に、ひこにゃんの撮影会。ひこにゃんがみんなの前を通り留まり、ポーズをとり、撮影に応じてくれてました。
ありがとう、ひこにゃん。


午後の部
引佐町多目的センターにて。
ほぼ満席。
１３時から、若宮太鼓演奏。
待ち時間には地元の子供たちの鎧作りの体験をビデオで観ながら紹介がありました。なかなか本格的にしっかり作っているなと感じました。
さあ、遠州一の太鼓、引佐町花平の若宮太鼓の特別演奏。迫力がありよかったです。和太鼓は日本人の身体と心に合ってますね。

そのあと、戦国武将達と会場のみんなで勝鬨をあげ、

子供赤備え隊による、自分たちで描いた紙芝居式に、井伊谷や井伊家の解説のあと、

両市の赤備え隊による浜松市と彦根市の交流式があり、ひこにゃん再登場。

最後にひこにゃんとの記念撮影会がありました。皆さん順番に壇上に上がり、ひこにゃんと記念撮影されたり、握手したり。みんな嬉しそう。

１５時からは、井の国の名付け親にして、天白磐座遺跡を調査された、同志社大学教授辰巳和弘さんによる特別記念講演がありました。
先立って、井伊家４１代現当主のご挨拶。

辰巳先生は、井の国の生い立ちと題して、一時間半たっぷり、井の国の歴史と天白磐座遺跡などについて興味深くお話していただきました。
こちらは、少しは観客が減るのかなあと思ったら、子供連れが帰ったあと、大人が大集合。４００名収容のホールがほぼ満席。

井の国とは、井伊谷を中心に、引佐町、細江町、三ヶ日町、都田町を含む奥浜名湖地域一帯を呼びます。
奈良朝の全国風土記作成の令の際、地名は二文字でということで、木(ＫＩ)の国は紀伊(ＫＩＩ)の国になり、井の国は井伊の国になりました。地元の方はまだ井伊谷(いいのや)をいのやと呼ばれる方がいるくらいです。井伊谷の北部の伊平は井の国の台地地域、その南の花平は伊平のはな、つまり端にある地域、三ヶ日の猪鼻(いのはな)は井の国のはな、端にある地域という意味になります。
天白磐座遺跡は、古墳時代、奈良・平安と祀られてきたところ。九州の宗像神社の奥の宮、沖ノ島並みの、日本一、二を争う、巨石遺跡。お近くの方は是非観に来てください。


今日は、一日大成功でしたね。
はまこさん。
お疲れさんです。